良い教習所とは

駅から徒歩約2分

 地下鉄烏丸線松ケ崎駅下車、北西へ徒歩約2分で宝池自動車教習所に到着です。
 いままでこんなに地下鉄の駅に近い教習所があったでしょうか? 指定自動車教習所というのは8,000平方メートル以上の敷地面積がなければ公安委員会の指定が下りませんので、一般的には郊外の広い土地が確保できる場所にある場合が多いようです。しかし、教習生の皆さんは、一度教習所に通い始めると、3〜4カ月の間は教習所に通うことになります。これだけの期間通うとなると、教習所への行き帰りにかかる時間も大切な問題です。教習カリキュラムの中には高速教習や応急救護、その他特別の教習や検定のために、学校や会社を休んで教習所に行かなければならない時もあります。こうした時でも、速くて運転本数も多い地下鉄の駅に近い教習所であれば、学校や会社から駆けつけるのも便利です。
 教習生の皆様がどのような理由で教習所を選んでいるかというと、圧倒的多数で「通うのが便利な教習所」という答えが返ってきます。
 教習料金や教習車の車種、教習所の評判で選んだという意見もありますが、それは意外に少数で、なんといっても通うのに便利な教習所を選ばれる方が多いようです。1回、2回行くだけなら多少不便な場所でも我慢できるかも知れませんが、数カ月通うとなると、そのアクセスの善し悪しは大きなウエイトを占めることになるのはもっともですね。

 インターネットの教習所に関するあるホームページでは、「駅に近い教習所は、企業努力をしなくても客が来るので、サービスが悪い。経営者が教習生を大切にしないから、職員にもそうした考えが波及し、接遇が悪い。だから駅に近い教習所には行かない方がよい」という意見が載せられているページがありました。駅に近いことだけをセールスポイントに商売が成り立つ業種であればこうした意見ももっともな理屈かも知れませんが、自動車教習所というのは主として「マンツーマン教習」で成り立っている業種ですから、そこに働く職員がお客様を大切にする気持ちを失ったのでは、とたんにお客様にそっぽを向かれてしまいます。私ども宝池自動車教習所は、駅に近いことだけをセールスポイントにするのではなく、お客様に気持ちよく教習を受けて頂くことを最優先にして教習所を運営しています。


良い教習所とは

 私たち教習所に働く者として、お客様にどういう理由で教習所を選んでほしいかというと、それは事故率・違反率の低さです。運転免許というのは一度取るとほとんどの人はその免許で一生運転することになります(一部の人は取り消されたりもするようですが・・・・)。いくら通うのに便利でも、教習料金が安くても、卒業生の事故率・違反率が高かったらそれは良い教習所とは言えません。教習料金を比較して入学する教習所を選択するのも一つの選択肢でしょうが、免許取得後交通事故や交通違反をしてしまえば高額なお金がかかります。教習所を選択する際は、目先の教習料金の安さだけでなく、自分が交通社会人としてどのような運転者になりたいかをよく考え、教習所を選択することも大切です。

 以前にテレビの報道番組でもこの問題は取り上げられていました。教習所別の事故率・違反率の公表は長期間されませんでしたが、平成13年秋になって、やっと各府県の警察本部ホームページに公開されるようになりました。私たちの宝池自動車教習所は、おかげさまで京都府下の全教習所中、普通車卒業生事故率の低さが連続上位になることができました。詳細は京都府警ホームページを御覧下さい。

 卒業するときにアンケートを書いて頂きますが、大多数のアンケートは、「宝池を選んで良かった」、「友達にもここを勧めたい」、「とても親切に教えてもらえた」とお褒めの言葉をいただいています。中には、「人の命に関わる運転なので、もっと厳しくてもいいと思います」といったご意見もあります。「教習所は厳しいところだと聞かされてきたが、宝池に来てみたら、ぜんぜんそんなことはなかった。指導員の人もていねいに教えてくれたし、受付のおねえさんも親切だった!というアンケートもたくさんあります。

 「良い教習所」とは、お客様が気持ちよく教習を受けられる教習所でなければなりません。宝池自動車教習所では、どうすればお客様に気持ちよく教習を受けて頂けるかを常に考え、各種職員研修や指導方法の統一、指導方法の改善を図っています。その一環として宝池自動車教習所では全ての教習車にドライブレコーダーを設置し教習の様子を録画・録音しています。ドライブレコーダーは全ての送迎バスにも設置してあり、安全運行に役立てています。
 教習指導員は「先生」ではなく、皆様に運転に関する知識と技術をお教えする「インストラクター」です。運転に関することでしたら、どのようなことでもお気軽に質問してください。


普通車の教習カリキュラム

 普通自動車の教習は34時限中、半分以上の19時限は路上教習になっています。以前は教習所の教習は「箱庭教習」等と悪口を言われた時代もありましたが、今は半分が実際の道路での運転練習になっています。その路上教習もただ単に路上を走行するだけではなく、山岳教習(実際に山道を走ります)、自主経路走行(路上教習コースを教習生自身が設計して走ります)、駐停車教習(実際の道路で駐停車の練習をします)、高速教習(実際に高速道路を走ります)、観察学習(実際の道路での指導員の運転を見学します)、危険予測とディスカッション教習(教習生同士で互いの運転について討論します)等とまさに即実戦に役立つカリキュラムとなっています。

 高速教習は複数の教習生が1台の車に乗り、京都縦貫自動車道まで往復するので長時間の連続教習となります。このため宝池自動車教習所では京都府下の教習所としては最初にミニバンの教習車(トヨタ・ウイッシュ)を導入しました。

 学科教習は26時限(二輪免許をお持ちの方は2時限だけ)受けて頂きますが、大教室で指導員の講義を黙って聴いていればいい、といった教習はほとんどありません。運転者として判断し、行動するための基本を学ぶ学科教習ですから、それぞれの場面で運転者としてどう判断し、行動すべきかを教習生の皆様に考えて頂き、発表して頂く型式での授業展開が主になっています。教習生の皆様に宝池自動車教習所の学科教習について意見を求めてみますと、「学科の授業中に頻繁に指名され、答えなければならないので、とても寝ているヒマはなかった」とか、「最初は指名されるのがイヤだったが、卒業するときになって考えてみると、指名されたことによって非常に印象深く知識がついたので、今後の運転に役立ちそうだ」等といった肯定的な意見が圧倒的多数です。かといって、無茶な質問や、教習生を困らせるような質問をすることはありませんのでご安心下さい。
 学科教習では視聴覚教材を多用しています。昔はOHP(オーバーヘッドプロジェクター)を使っていましたが、今は全てパワーポイントになっており、宝池自動車教習所では教習生の皆様により理解していただきやすい教材の開発に力を入れています。
 また、学科教習の質の向上を図るため、講義をビデオ撮りし、後日にそのビデオを見ながら指導員同士が研修を行うなどして日々研鑽しております。おかげさまで、「宝池の学科教習は大学の授業よりうんと面白い」といったうれしい意見も頂戴しております。

 学科教習の中には応急救護処置教習というのもあります。この学科教習は第2段階の学科教習ですが、3時限連続で受けていただきます。最初の1時限目は応急救護に関する知識を付けて頂き、2時限目、3時限目は実習です。この実習には「ジャミー君」という精巧な人形を使い、実戦さながらの訓練を行います。この教習もいたって好評で、「応急救護の大切さがよくわかった」とか、「こうした処置をするようなことにならないように安全運転をしようという気持ちが強くなった」、「本番の事故で役に立つかも知れない」等といった意見が寄せられています。
 街中で見かけることが多くなったAED(自動体外式除細動器)の使い方に関する教習もこの中で受けて頂きます。


自動二輪車の教習カリキュラム

 昔の二輪免許制度をご存じの方は、大型二輪免許試験のことを、「限定解除」と言う場合があります。これは平成8年8月末までの二輪免許は限定付二輪免許では400ccまでしか乗れず、750ccの二輪に乗る際には、”限定解除”という試験を受けなければならなかったからです。
 しかし、平成8年9月1日から自動二輪免許は大型自動二輪免許と普通自動二輪免許の二つの免許に別れました。これにともない、指定自動車教習所での自動二輪教習カリキュラムも大幅に改正されました。
 まず大きく変わったのは、教習期限が9カ月(以前は3カ月)になったことです。なぜ教習期限が9カ月になったかというと、教習時間が技能・学科ともに増えたからです。普通二輪(400cc)の場合、免なし・原付免許持ちの方は技能19時限、学科26時限が最短時限数です。技能教習の時限数は技量程度によっては更に増える場合もあります。技能19時限は、第1段階と第2段階に分かれ、第1段階の「みきわめ」に合格しないと第2段階には進めません。
 学科26時限は長すぎると思われるかも知れませんが、二輪免許を取得した方が次に普通免許など他の免許を取得する際にはほとんどの学科が免除されます(2時限だけ受講)。また大型免許や普通免許等を持っている方が二輪免許を取得する際には26時限の学科は必要なく、1時限だけの学科受講で済みます。
 19時限の技能教習の中には自動二輪シミュレーターを使用した危険予測教習があり、バーチャルリアリティーを取り入れた自動二輪シミュレーターはハード・ソフトともになかなかよくできており、ゲームやコンピューターに接している若者も、この自動二輪シミュレーターの臨場感には感心しています。「危険を安全に体験する」という、普通では実現困難な課題をいとも簡単にこなしてしまうシミュレーターの威力は相当なものです(値段も高い)。こうした機器や新しいカリキュラムが効果を上げ、初心運転者の皆さんが事故から身を守ることにつながるよう、私ども教習所職員も最大限の努力をして行きたいと思います。
 宝池自動車教習所では大型二輪車の教習も行っていますが、普通二輪免許をお持ちでない方は普通二輪免許を先にお取り頂いてから大型二輪免許をお取り頂く段階取得方式をとっております。
 二輪車の中にスクーターが増えてきましたので、平成17年6月1日から自動二輪免許にもAT限定免許制度ができました。AT限定二輪免許はスクーターを使用した教習・検定になります。ATの125cc二輪車は車体が小さく乗りやすいですが、400ccのAT二輪車は車体が大きく、初心者が乗りこなすのは少々難しいようです。なお宝池自動車教習所では大型二輪車のAT教習は実施しておりません。


指導員は怖い?

 「教習所の指導員は怖い」という時代も過去にはありました。今から20〜30年前までは教習所の指導員は怖いものだったようです。しかし時代は変わりました。以前は宣伝等しなくても次から次へと運転免許を取りたい人が教習所へ来てくれましたが、現在は少子化傾向が強まり、運転免許を取得する適齢人口が急速に減少していく中で教習所間の競争は激化しています。教習生を「お客様」として対応しなければ、旧態依然とした接客では教習生は誰も来てくれません。今はSNSなどの発達により、悪い評判はあっという間に広まる時代です。もし今でも「怖い指導員」がいるような教習所があれば、自然淘汰されていくことでしょう。宝池教習所の指導員は決して「怖い先生」ではありませんので、気軽に何でも質問して下さい。
 教習所の指導員は正式には「教習指導員」という名前に変わり、技能教習だけとか、学科教習だけを担当する指導員制度はなくなり、教習指導員は技能教習と学科教習の両方の資格がなければ教習生の皆さんをお教えすることができません。教習指導員になるためには、かなり勉強しなければ公安委員会の審査に合格しません。その勉強は運転に関することだけでなく、教習生の皆様に気持ちよく教習を受けて頂くためには、どうすればよいかといった勉強も含まれています。
 女性の社会進出は教習所も例外ではなく、教習指導員も若い女性が増えてきました。私ども宝池自動車教習所にも女性教習指導員がおります。今後も女性指導員を増員していく予定ですので、こうした動きからも徐々に教習所の指導員に対するイメージが変化していくものと思われます。
 「習い上手」という言葉を私どもが持ち出すのもおかしいのですが、実際に教習生の皆様を拝見していますと「習い上手な方」と「習い下手な方」がおられるようです。指導員から見て「習い上手」なお客様は、分からないことはどんどん質問していただける方です。質問されなくても、お客様が何が理解できていないかを見極めるのが指導員の仕事ですが、率直に質問していただく方がより速くポイントをお教えすることができます。分からないことは遠慮なしにどんどん質問してください。会話が多くなると意思疎通が活発になり、より上達が早まります。逆に、教習生の方が何も言わないとどこが分かっていないかを探すのに時間がかかってしまう場合もあります。


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